通常82,080円のところを59,800円に!!

グレースファミリーはナパヴァレーのプレミアムワインの代表格であり、入手困難なカルトワインの元祖として知られています。

当ワイナリーの歴史は米海兵隊を経て株のトレーダーをしていたディック・グレース氏が1976年にナパ北部に移り住み、趣味で妻のアン氏と共に自宅前の1エーカーの畑で葡萄を栽培したところから始まります。二年後に収穫した最初の葡萄を近くのケイマスに持ち込んだところ、創業者のチャーリー・ワグナー氏は大絶賛し、ケイマスの醸造により販売されることになりました。

趣味で作った葡萄が当時高い評価を確立していたケイマスの代表を唸らせるほどの出来栄えだったのはなぜでしょうか?それはケイマスに近い気候や土壌に恵まれていた立地に加え、最高の畑であるボスケから譲り受けた木を使用したこと、また農薬や除草剤の使用を控えて木々の間隔を狭めることで養分吸収を高めるヨーロッパ式の有機栽培を採用したことなど、複数の要因が功を奏したのでしょう。

その後1983年ヴィンテージからは自社ブランドでの販売を開始しますが、敢えて少量生産で徹底した品質へのこだわりを貫くことでカルトワインとしての高い評価を確立していきました。更にワイン専門誌で満点評価を連発するハイディ・バレット女史など一流の醸造家を採用し、世界中のワイン愛好家たちを魅了してやみません。

現在は息子のカーク・グレース氏の管理の下にバイオダイナミック農法で手間暇掛けて栽培された葡萄を、名門ジョセフ・フェルプスで経験を積んだゲイリー・ブルックマン氏の手でエレガントなボルドースタイルのカヴェルネに仕上げています。

これを直接購入できる権利を持つ人はわずかに400名あまり。ウェイティングリストには約4,500人が連なり、オークションや市場では高値が付き、常に入手困難な状況です。

今回ご案内する2010年のヴィンテージは深みのあるルビー色で、ブラックベリーやチェリーの淡い香りにオーク樽の香ばしさが重なります。ブラックチェリーやダークチョコレートのような凝縮した果実味に豊かなタンニンと程好い酸味が加わり、ハーブ系の華やかかつ爽やかな余韻へと続きます。数年寝かせることにより更にまろやかさを増すことでしょう。