1976年5月24日、パリで行われたフランス人審査員によるワインの試飲会で、当時無名だったカリフォルニアワインが名門フランスワインに赤白いずれも勝利を収めました。

この日を境にアメリカ、チリ、南アフリカ、オーストラリア等、いわゆる新世界のワインが勢力を伸ばすこととなり、ワインの歴史を変えた大事件と行っても過言ではありません。

この歴史的イベントにアメリカ代表として選ばれたワイン達を12本セットに纏めました。ヴィンテージは異なりますが、今でもアメリカを代表する高品質なワインばかりです。

フランス代表のワイン達はとてもこのお値段では揃わないと思いますが、是非お気に入りのフランスワインと飲み比べて、ご自身でパリスの審判を行ってみてください。


シャローン・ヴィンヤード/エステート シャルドネ ヘリテージ 2007
辛口ワインの中では比較的甘めです。豊富な果実実とオーク樽のバランスが良く、長年に亘って高評価のワインです。

シャトー・モンテリーナ/ナパヴァレー シャルドネ 2009
第1回審判の白で1位となったシャルドネです。マロラクティック発酵を行わず、爽やかでミネラル感が豊富です。

クロ・デュ・ヴァル/スタッグスリープ カベルネソーヴィニョン 2006
1986年の第2回審判で1位に輝いたカベルネ。自社畑の葡萄のみを使い、凝縮した果実味と柔らかなタンニンが特徴です。

デヴィッド・ブルース・ワイナリー/エステート シャルドネ 2008
豊富な日照量による果実味とバター風味、そして樽の香りがバランスよく混ざり、カリフォルニアらしいシャルドネです。

フリーマーク・アビー/シャルドネ ナパヴァレー 2010
青林檎と柑橘系の果実味が豊かで、樽熟成により柔らかくまろやかな口当たりに仕上がっています。

フリーマーク・アビー/カベルネソーヴィニョン ナパヴァレー 2009
今年で125周年を迎える老舗ワイナリー。味がしっかりして価格が手手頃ながら生産量が少なく、例年早期に完売します。

ガーギッチ・ヒルズ/シャルドネ ナパヴァレー 2009
第1回審判当時、シャトーモンテリーナの醸造家だったガーギッチ氏が独立して作ったワインで、「キング・オブ・シャルドネ」と呼ばれています。

ハイツ・セラーズ/マーサズ ヴィンヤード カベルネ 2006
第1回、第2回ともに7位。神の雫でも幻の銘酒として登場しました。独特なミントの香りとコクのある風味が人気です。

マヤカマス・ヴィンヤード/マウント ヴィーダー カベルネソーヴィニョン 2007
第1回は7位、第3回で3位に入ったカベルネです。ナパの外れの冷涼な高地にあり、繊細でエレガントな味わいです。

リッジ・ヴィンヤーズ/モンテベッロ カベルネソーヴィニョン 2007
2006年の第3回審判で1971年の同カベルネが堂々第1位に輝きました。熟成が進む毎に評価が上方修正されるワインです。

スタッグス・リープ ワインセラーズ/カベルネソーヴィニョン エステート S.L.V. 2009
1974年の第1回審判で第1位となった伝説のカベルネです。火山性の土壌で力強い味が特徴。近年日本では入手困難です。

ヴィーダークレスト・ヴィンヤーズ/ナパヴァレー シャルドネ 2010
日陰で育てられた葡萄を用いており、カリフォルニアの典型的なシャルドネとは異なるソーヴィニョン・ブランに近い味わいです。